#出羽三山
死ぬまでにしたいことの1つだった「お遍路体験」をするために、2016年7月に出羽三山へ。
ほんとうは四国遍路八十八ヶ所でお遍路さん体験をするつもりだったんだけど、出羽三山の話が舞い込んできたから参加することに。
出羽三山のお遍路巡礼は、「東のお遍路」ともいわれているそうで、出羽三山の三山を巡礼すれば、四国八十八ヶ所を巡礼したことになると。
というわけで、出羽三山お遍路ツアーへ。
小関高太郎先生という山伏の方の先達により、羽黒山=現在、月山=過去、湯殿山=未来、の出羽の三山を巡ることにより、生まれ変わり、より良い明日へのきっかけとなる旅へ。
1日目 羽黒山 ~ 2日目 月山 ~ 3日目 湯殿山 というむかしの巡礼順序を、笠をかぶり白装束を身にまといながら。
まずは1日目、" 羽黒山 = 現在 " へ
階段や土の上を裸足で1日中歩く。
こんなに長い時間、裸足で歩いたのは生まれてはじめてかも!子どものころだって、こんなに裸足で1日中歩くということはなかったはず。
裸足で歩くの、気持ちがいい (^^)/
2,446段の長い長い階段、足はガクガク、つぎの日は筋肉痛に。
体を動かすたびに体は痛いけれど、「つぎの日に筋肉痛になって、まだわたしの体も若いんだ!」という安堵感 (笑)。
2日目、" 月山 = 過去 " へ
1日目の宿泊先「宿坊 春照坊」を3時に出発
月山の頂上の月山神社へ向かう途中のご来光
ご来光の横の雲が時間とともに七変化して龍みたいに!
湯殿山のご神体 ( 神域・霊場・霊域での撮影禁止 )
3日目、" 湯殿山 = 未来 " へ
宮崎駿監督が、映画「千と千尋の神隠し」のインスピレーションを受けた場所ともいわれている。
3日間のお遍路さんの夏の行が終わり、最後の宿泊先へ。
宿泊先「ホテル 宮嶋」の窓からのサンセット。
わたしは、神社めぐりが趣味なわけでも事情通でもない。
でもなんとなく参加を決めたら、ラッキーなことに、2016年は60年に1度の閏年・丙申(ひのえさる)の年で、" お遍路、逆打ちの好機 " の年だったんだ。
だから、例年ではしない " 行 " を体験!
どんな体験だったかって?それはね、言ってはいけない掟で秘密なの!
ほら貝の音とともに歩き、要所要所の場所で歌を奉納しながら、羽黒山の現在、月山の過去、湯殿山の未来の修験道 [注1] を 3日間で歩いて、" 逆打ちの好機 " がわたしに訪れたのかは分からない。
でも、今という現在から、あの頃の過去を振り返ってみて、1番変わったなと思うことは、気力と体力。
あの頃は、出羽三山の話が舞い込んできた時に、躊躇なくお遍路さん体験をする!と決めることができたけど、いまなら「みんなに迷惑をかけないで歩ききれるかな?高尾山にでも予行練習をしに行こうかな・・・」と思う。
そう考えると、出羽三山お遍路体験で学んだことは、" 無常 " ということだったのかもしれないと思う。
変わらないものは1つもなく、常に変化をしている。
そう、歳月の流れはほんとうに " 無常 " だということを、お遍路さん体験を通して学んだのかもしれない。
無情という時の流れで、体力と気力の衰えをヒシヒシと感じながらも、歩みが遅くなっている自分とつきあいながら、まわりの景色を楽しみながら、自分のペースで歩くということができる自分がいる。
その季節ごとのわたしの気力と体力の旬を満喫しながら、これからもいろいろと体験しよっと (^^♪
~ ▲ 注釈 ▼ ~
[注1] 三大修験道
修験道(しゅげんどう)は、山へ籠もって厳しい修行を行うことで悟りを得ることを目的とする日本古来の山岳信仰。
- 山形県の出羽三山
- 奈良県の大峰山
- 福岡県と大分県の境にある英彦山