#「たくましい帰化植物」いろはdeおしゃべり
都会に生えている植物のほとんどは帰化植物。
帰化植物とは、人間によって直接的・間接的に運ばれ、もともと生きていないところに野生化するようになった植物のこと。
そういう帰化植物が、土が少なく、激しく乾燥し、昆虫が少なく、人の手による変化の大きい荒れ地という厳しい都会の環境に耐えられる生き方を編み出して、都会で帰化植物として生きている。
帰化植物の移入の仕方はいろいろ。
海外の園芸植物が庭から逃げ出したり、牧草に紛れていたりとか。
世界の環境は、砂漠などの乾燥地帯や、山火事や山崩れがあるような環境変化が大きい場所や、いつもヒツジやウシに食べられてしまっている場所が多い。
それは日本の都会的環境に似ている。
それに比べて日本古来の環境は、ほとんどが森林と草原の自然豊かな環境。
そのため、多くの日本の植物は、自然豊かな場所を好む。
もちろん、日本の植物も不安定で厳しい環境に適応して、世界のライバルに負けないように、日本の都会で生き残っている。
すべての植物に得手不得手がある。
それぞれ個性を生かして、工夫しながら、意味を持って生きている。
花の形にも、模様にも、細かい毛でさえも、生きるための意味がある。
でも、無駄で意味がないことを繰り返す植物もいる。
それも個性。
この瞬間も都会では、厳しい自然環境の中を植物同士が、激しい競争をしながら共存している。
個性を生かして、工夫しながら、たくましく生きている。